「何??
田上ってアツシのこと好きなの??
マジ!?」



面白がるナオキを横に、
アツシは手紙を受け取ると、
机の上に置いた。



「…あれ?
読まないの??」



不思議そうに
見つめるナオキを横で、
俺は尋ねた。



「あぁ。
やっぱこういうのって
人前で読んだらいけないだろう」



意外な発言をするアツシに、
俺は嬉しい半面…
複雑な気持ちになる。


人の気持ちを考えられるアツシだけど、
田上がどんなことを書いているのか…
気になってしまう。



何だか…
俺、アツシと付き合ってから変わったな。

ヤキモチは妬くし、
過去は気になるし…

俺って
こんなに嫉妬深かったかな…。