太陽のあいつ《完結》

音楽が変わり、
俺はまたさっきのテーブルへ戻った。


踊りもしないで、
ただビールを飲んでいるナオキが
俺の顔をまじまじと見ていた。



「なんだよ??
何か俺の顔についているか?」



すると、
慌てた口調で話し出すナオキ。



「お、おい!
さっき一緒に踊ってた女の子、
雑誌に出ている子らしいぞ!!」


「え?そうなんだ?」



だから、
どっかで見たことあると
思ったのかな…


俺はさっきの女に目を向けた。


あれ?いない。
もういなくなってる…。