太陽のあいつ《完結》

数分後、
窓からナオキの姿が見え、
手を振ろうとしたとき、
うつむき加減で後を追うように歩く
女の姿が見えた。



……あ。

サオリ…。


何で??
何で…
ナオキと一緒にここに来るんだ?



店内に入ってきたナオキが
キョロキョロとしている様子を
ただ、黙って見ていた。



ようやく俺の姿を見つけ、
いつもの笑顔で近寄って来る。


その後ろを
申し訳なさそうに
歩いてくるサオリ。


俺はただ、黙ったまま、
その様子を見ていた。