「ケイタ、ビールで良いか??」



ナオキが聞いてきた。



「おお!頼むよ」




ナオキが飲み物を買いに行っている間も
高ぶるテンションを隠しきれず、
カラダが自然と動き出す。


俺はクラブのノリが大好きだ。


何もかも忘れて踊る…
それが今の俺にとって、
たまらないぐらい好きなこと。



「お待たせ~」



ナオキが
泡の溢れそうな
ビールジョッキを俺に手渡す。



「サンキュ~

とりあえず乾杯!」



ジョッキがぶつかる音も
かき消されるほどの音楽に、
俺たちの気分は
上昇して行った。



「ケイタ~
久しぶりじゃん!!!!」



聞き慣れた声が背後からした。