太陽のあいつ《完結》

「すごいでしょ!!
あたしもさっき見て、
ビックリしたんだから!!」



もう片方の腕を掴んで
一緒に傷を見る姉ちゃん。



「二人とも、
大丈夫だから…」



俺の話を遮るように、
母さんが声を上げた。



「大丈夫なわけないでしょ!!
こんなに傷作って!!
何でこうなったのか、言いなさい!!」



久しぶりに見る
怒った顔の母さん。



もしかして…
俺が喧嘩でもしたと思っているのかな??


それともリンチでもされたと
思ってるの??



俺は、
二人に掴まれた腕をゆっくり振り払いながら、
海での出来事を説明した。