太陽のあいつ《完結》

何も言わず、
ソファにドカンと座り、
TVを付けるアツシ。



横に座っても良いかな…。



何とも言えない重い空気が漂う。


俺はベッドに腰を下ろし、
アツシを見た。



「アツシ…
さっきミキちゃんが来たよ。
これ、アツシの昼飯だって」



テーブルの上のパンに指を差し、
アツシの反応を窺(うかが)う。



「あぁ。さっきメール来た」



アツシの素っ気無い返事が
妙に響く。



「アツシ…怒ってる?」



アツシは何も言わず、
パンの袋を開け、口に運ぶ。



「ごめん…。
もうタバコ吸わないから」



顔を覗き込むと、
アツシは嫌なそうな顔で
俺のことを避けた。