太陽のあいつ《完結》

「うん。明日なら大丈夫だよ」


「ホント?!
じゃ明日、16時にはバイトが終わるから、
また連絡するね!
今日も帰ってきたらメールしてね!!」


「うん。分かったよ」



サオリの喜ぶ顔が
頭に浮かび、
少しホッとする。



「じゃ明日!」


「うん。じゃあね!!」



電話を切った後、
吸いかけのタバコを口にした。


その時、
玄関のドアがガチャっと開き、
アツシが帰ってきた。


キッチンが通路にあるこの家は
しゃがんでタバコを吸う俺が
玄関から丸見えだった。