太陽のあいつ《完結》

でも…
あのクラブで
アツシは俺の姿を見て、
何を気にしていたのかな…。


タイプだったとか??


アツシにはなぞが多い。


親との関係や転校のこと、
過去のことは全然知らない。


いつか話してくれるだろうとは、思ってる。


でも、
俺から聞いたほうが良いのかな…



二時間ほどミキと過ごした後、
俺たちはケータイのメアドを交換した。


ミキは
何かあったら、
相談に乗るから言ってくれた。


この関係を理解してくれる人がいて、
俺は嬉しかった。


誰にも言えず隠したまま、
生きていくのって辛いから。


ミキは
午後から
雑誌の撮影があるからと、
アツシが帰ってくる前に
マンションを出て行った。