太陽のあいつ《完結》

「あ~痛そうだね…。
ちょっと染みるけど我慢してね」



コットンに消毒液を含ませ、
ポンポンと叩きながらつけていく。



「あのさ…」


「ん??何??
染みて痛い?」


「イヤ…
そうじゃなくて…」



何て聞けば、
良いんだよ~。


しかもこんな光景、
ナオキが見たら絶対に誤解するよ!!



言葉に詰まる俺に、
ミキが何かを察したように話し始めた。



「もしかして…
どうして私がここに来たかってこと?」


「……あ、
うん。そう…」



俺は息を呑み、
ミキの言葉を待った。