太陽のあいつ《完結》

分かっている。
分かっているんだ。


サオリは俺の彼女。


普通はアツシに対して、
ヤキモチを妬くのに…、
サオリにヤキモチを妬いてしまう。



俺のアツシへの気持ちは
サオリよりも大きい…と実感した瞬間だった。



「とりあえず、
シャワー浴びて来いよ。
今日は疲れているんだから、
早く寝よう」


「うん。
アツシから先に浴びてきて」


「そっか?
じゃお先に~」



アツシは俺の頭を
グチャグチャと撫でながら立ち上がり、
風呂場へ向かった。