「じゃ、うちらも
帰りますか~」



元気付けるようと、
俺とアツシの背中を叩くナオキ。



「痛てぇ~!!」



背中の傷にちょうど当たり、
ズキンという痛みが走る。



「あああ!ごめん!!」


「全く~!!
労われよ!!
病人なんだから!!」


「あはは!
ごめんごめん!!」



そう言いながら、
ナオキはまた同じ場所を軽く叩く。



「おい!止めろって!」



背中を仰け反った俺の姿を見て、
3人は爆笑する。


見上げた空には
手が届きそうな星が瞬いていた。