太陽のあいつ《完結》

病院に着くと、
サオリは運ばれ、
俺たちは待合室に通された。



「あなたたち…
その格好じゃ寒いでしょ。
これに着替える?」



看護師さんが
ガウンを持って声をかけてくれた。



「イヤ…大丈夫です…。
友達がすぐに服を持ってきてくれるので…」



俺はそういうと、
腰を下ろした。


ホントは濡れたままの海パンが
気持ち悪くて脱ぎたかった。


でもどこも悪くないのに
ガウンを着るのは抵抗がある。