太陽のあいつ《完結》

「ナオキ!!
うちらの荷物、
病院に持ってきて!!」


「OK!
その格好で大丈夫か!?」


「あぁ!後は頼む!!」



俺とアツシは上半身ハダカのまま、
救急車に乗り込んだ。


白衣を着た看護師さんとの
ギャップを感じる。



「…ヶイタ」



消えそうな声で俺を呼ぶ、
サオリ。



「サオリ!大丈夫か!?」



手を握りながら、
顔を覗き込む。


薄っすらと目を開け、
「うん」と頷くサオリに、
少しだけホッとした。