太陽のあいつ《完結》

さっきよりも
強く絡めるサオリの指に
微妙な力しか入らない俺の指。



この指、
さっきまでアツシと絡めた指なんだよな…



「イヤじゃないけど…。
サオリはバイトしているだろう」


「ケイタがダメって言ったら、やらない。
でもやってほしいなら頑張る!」


「何だ、それ?!
とにかくモデルとかはやらなくて良いから!」



サオリは何度か
スカウトをされたことがあった。


でも俺が嫌がったため、
すべての話を断っていたのだ。


でも、
もうそんな束縛することは出来ない。