太陽のあいつ《完結》

俺も急いで着替えを済ませ
海パン姿になった。


既に、
中学生の集団は居なくなり、
更衣室は二人だけになっている。


そんな状況に
アツシは悪戯っ子の目で
俺のことを見ると、
不意を付くように、
軽く唇を重ねた。


そんなキスに
『もっとしたい…』と
目で訴えてしまう俺。


でもアツシは
俺の肩を叩きながら
「行こう」と声をかけた。


さっきのサオリみたいに
アツシの大きな背中に
抱きつきたい…と思ってしまう。