太陽のあいつ《完結》

「お待たせ~。
アツシとケイタくん、
着替えてきなよ!!」


一瞬、
心地よい潮風が吹いたとき、
背後からミキの声がした。


とっさに手を引く俺に対し、
アツシは何食わぬ顔で
「あぁ」と答えた。


落ち着いた態度のアツシの横で、白のビキニを着て
ニヤニヤしているミキ。


太陽の日差しでラメがキラキラとしているせいか…妙に小悪魔に見える。



何で、
ニヤニヤしているんだよ…。



俺は息を呑み、目を逸らした。