太陽のあいつ《完結》

制服のズボンを履き、
カバンを持つと
アツシがこちらに近づいてきた。


そして、
俺の手を握り、
また意地悪そうな目をする。



「どうだった?」


「え…??」


「だから…
どうだった??」



アツシは何を言っているんだ??



握られた手は小刻みに震え、
俺はアツシの目に吸い込まれていく。



「ケイタ…
いつも俺のこと…
見ていたよな?」



え??
マジ?
俺の気持ち、バレてた?