太陽のあいつ《完結》

「…何?
もう終わり??」



息を切らしたアツシの声に
俺はまたドキッとする。



「あぁ、
もう暗くなってきたし…」


「そうだな…。
今、何時だ??
げ?!もう19時じゃん!!」



プールサイドにおいてある時計を確認して、
変な声を上げるアツシが可愛く見えた。



「けっこう泳いだな~。
ケイタも疲れたんじゃないか??」


「俺はアツシより泳いでないし…」


「俺もケイタより少し前に来ただけだから、
同じぐらいだよ」



「そうなんだ…」



静まり返えるプール。


さっきまでの水しぶきの音がウソみたいだ。