太陽のあいつ《完結》

あれ?
誰かいるのか…??



そんなことを思いながら、
更衣室で着替え済ませ、
プールに向かう。


泳いでいる姿から男だと一目で分かった。



あぁ…
あれは…



いつも見ている
華麗なフォームで泳ぐ
あいつの姿だった。


アツシとはもう一ヶ月、
口を聞いていない。


だから、
二人で会うのは正直、気まずい。



俺は帰ろうと背を向けたとき、
水の音が無くなった。