太陽のあいつ《完結》

俺はソファからカラダを起こし
カバンを持って自転車を走らせた。


住宅街を抜け、
ゆっくりと坂を上がっていく。


西日が落ちていく景色もいつもは綺麗だな…と思うが、
今日は坂を上がってことで必死だった。


たどり着いたのは、学校。


既に他の部活動も終わっているため、
静まり返っている。


きっと職員室に先生が何人か残っているだけだろう。


俺は自転車を駐輪場に止めず、
そのまま部室へ向かった。


すると、
プールから水の音が聞こえた。