太陽のあいつ《完結》

これ以上、
ナオキと顔を合わせていると
弱音を吐いてしまいそうだった。


ナオキは何でも話せる友達だ。


でも
今の俺の気持ちを話しても、
困らせるだけだ。



それに俺が男を好きになったなんて…
知られてはいけない…。



勢い良く
坂を下りる自転車と共に
俺は風を切りながら、
涙を飲んだ。