「夏休み、
4人でデートしようよ!!」



サオリの提案にナオキもノリノリで盛り上がっていた。


俺の横でどんどん話が進んで行く。


三浦海岸へ行こう…などと
具体的な場所まで決まって行く。


そんな二人の横で
俺は小さなため息を付きながら、
また窓の外を眺めた。


夏なのに、
気持ちは苦しい。


俺の気持ちを知っているのは、
きっと学校のひまわりだけだろうな…。