太陽のあいつ《完結》

「ケイタ…?大丈夫??」


「…え?」


「話、聞いている??
やっぱり…何か変だよ」


「そんなことないよ!!
…早くうちに帰って、
サオリと…って考えちゃって!」


「ケイタのエッチ~!!
でもサオリもケイタと…
早くしたいな…あは!」



無理やり笑顔を作る俺と、
照れくさそうに小声になるサオリ。


吹奏楽の音楽が聞こえる坂道を
俺たちは別々の気持ちで歩いた。