太陽のあいつ《完結》

「何だよ?それ?
訳、分かんねぇこと言うなよ!」



アツシに彼女がいるか…
いないか…何て、関係ない。



でもさっき隠したケータイも気になったし、
アツシにあんな風に言われたのが悲しかった。



俺は返す言葉がなく、
強く拳を作り、
その場から逃げるように去ろうとした。



「おい?!待てって!!」



アツシは俺の腕を掴み、
離そうとしない。


ジリジリと太陽に照らされた
俺とアツシ。


掴まれた腕もジワッと汗ばんでいく。