太陽のあいつ《完結》

でもそこに居たのは
決してからかうような顔ではなく、
真剣な眼差しが俺を見るアツシだった。



でもアツシだって、
さっき彼女とメールしてたじゃん…



そんな嫉妬心が込み上げ、
声が震えてしまう。



「…な、何だよ。
アツシには関係ないだろう…」


「関係ないけど…
お前、部活頑張ってたじゃん。
水泳は一日休むと三日戻らないぞ!」


「今日はサオリと会う約束したんだ。
だから休む…」



俺はそう言って歩き出した。