太陽のあいつ《完結》

「何だよ…いきなり。
何でお前にそんなこと言われなくちゃいけないだよ」



反抗的な態度を取る俺は確信した。


やっぱりお前は
苦手なだけだ。

気持ちがハッキリしたよ。



「俺、先に教室戻るから…」



素っ気無い言い方をする俺に、
アツシはこちらを振り向き、


「ケイタって彼女居たんだな。
仲良くやれよ!
あと、俺も今日から水泳部だから宜しくな!」



はあ????



背中越しに感じたアツシの声に、
俺は振り返った。


外を眺めたまま、
かすかな風を感じ、
目を閉じているアツシ。


そんな姿を
俺はじっと見つめたまま、
また息を呑んだ。