太陽のあいつ《完結》

「な？アツシ、
どこ行ったんだ？？」


「え？？アツシ？
あれ～
さっきまで教室に居たけど、
便所でも行ったんじゃないか～」



そう答えるナオキは
また話を続けて、
女子を楽しませていた。


トイレか…そう思いながら、
吸い込まれるようにアツシを探しに歩き出した。


トイレに居ないことを確認すると、
図書室、体育館…と、至るところを探した。


すると、
旧校舎との渡り廊下の窓から
外を眺めているアツシの姿を発見した。


また妙な鼓動を感じたが、
自然とアツシに近づいてしまう。