「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

沈黙きたーー!

いやでも、素晴らしい登場を飾った沢村くんでしょ?

こんなヘボなところはプライドがめちゃめちゃだよね!?

ほら、なんていうかさ。

少年漫画で「俺に叶う奴なんかいねーよ」とかカッコつけながら、足にあった石につまづくタイプ。

うん、ピッタリ。

いがいとピッタリ。

「‥‥あのさ、」

「はい?」

いやー、今のは気持ち悪い返事だったよ。

女子力が下がる音が聞こえてくるよ?

さよなら、私の女子力‥‥‥。

「おまえ、魔女になれるんじゃないか!?」

「いや、無理。」

それよりツッコミたいのは、沢村くんの魔法でしょ。

まずは、喋ったことのない人には、スカウトを辞めましょう。

そこが第一歩だ!

じゃなくて、そこは

「どうしてそう思うの?」

って聞いておこう。

「おまえには、才能がある!」

あっ!!

これは、「俺の世界を救ってくれ」というのを、誰もが望むワンシーンだな。

「俺の世界を救ってくれ!」

あっ‥‥‥。

そこはお約束で来ましたか。