次の日
「お母さん、病院に行こう」
お母さんは、一瞬驚いた表情をして言った。
「どうしたの?どこか悪いの?」
「あのね…1ヶ月前から胸に変なしこりがあるんだ。だから、検査したほうがいいかなって」
「そう…わかった病院に行きましょ。今日も学校に連絡しとくから、休みなさい」
「うん…」
私は、小さく返事をした。

病院に行って、診察室に入った。
「神田さんですね」
「はい」
「今日は、どうしたんですか?」
「あの…1ヶ月前くらいから、胸に変なしこりがあるんです」
「そうですか。それじゃあ、レントゲンを撮ってみましょう」
私は、レントゲン室に向かった。
レントゲンを撮り終え、診察室に戻り、先生が口を開いた。
「診察の結果ですが…」
「はい」
「落ち着いて聞いて下さい。神田美空さんは、乳ガンです。脳に転移していて、ステージ4まで進んでいます」
―えっ
私、ガンなの…?
「あ、あの…私、死ぬんですか?」
震える声で言った。
すると、