「美空、早く起きなさい!!学校でしょ?」
―ん…
なんか体がダルいな
疲れてるのかな
頭痛もするし
「お母さん、なんか体がダルいんだよね…ちょっと今日は学校休むね」
「大丈夫?ゆっくり休みなさい。学校には、電話しとくね」
お母さんはそう言うと、部屋を出て行った。
「もう寝よ」
私は、静かに目を閉じた…


「っ空…、美空!!」
―誰だろう
目を開けると、麗奈ちゃんがいた。
「起こしてごめんね。メールしても返事がないからさ。学校終わって飛び出して来ちゃった!!」
笑顔で言う麗奈ちゃん。
―心配してくれてたんだ…
やっぱり、麗奈ちゃん優しいな
「心配してくれて、ありがとう」
「そりゃ、心配するよ。大事な私の美空に何かあったら、私生きていけないもん!!」
口を尖らせながら言った。
「私、大丈夫だから。明日は、学校行くね♪」
「うん、待ってる!!じゃあ、私このあと塾だから帰るね。おばさん、お邪魔しました」
「バイバイ」
元気に手を振って、麗奈ちゃんは帰って行った。
―明日は、学校に行かなきゃ
最近…
胸に変なしこりがあるんだよな
なんだろ
また、静かに目を閉じた。