「お母さん、来てたんだ。起こしてくれればよかったのに」
「いいのよ、今来たところだし」
「そっか…」
―心配かけてばっかりだ私
「美空…髪が…」
「えっ?」
私はそっと、ベッドにある枕に目を向けた。
そこには、大量の髪の毛が散らばっていた。
「な、なに…これ…?どう、して…?」
「副作用だと思うわ…」
お母さんは、言った。