ある日…
「お母さん」
「なぁに?」
「私を産んだとき、お母さんどんな気持ちだった?」
「突然どうしたの?」
お母さんは、驚いた顔をしたあとに話し始めた。
「そうねぇ…まだ、美空には言ってなかったんだけど…美空には、おねぇちゃんがいたの…」
「えっ!?」
―私、
おねぇちゃんがいたの
知らなかった…
「おねぇちゃんは、今どこにいるの?」
「あのね…美空を産む数年前に流産したの、だから産まれてこれなかったのよ…」
―そうなんだ…
「流産したときは、悲しくてあまりにもお腹の子が不憫でならなかった。そのあとすぐにあなたを身ごもったのよ。あなたを産んだときとても嬉しくて泣いたのを覚えているわ」
「そうなんだ…」
「だからあなたは、産まれてこれなかったおねぇちゃんの分も生きてほしいの」
―お母さん、
ツラかったと思う
悲しかったと思う
「お母さん、私を産んでくれてありがとう」
お母さんは、優しく微笑んだ。
―私も
病気と戦わなきゃ
「お母さん」
「なぁに?」
「私を産んだとき、お母さんどんな気持ちだった?」
「突然どうしたの?」
お母さんは、驚いた顔をしたあとに話し始めた。
「そうねぇ…まだ、美空には言ってなかったんだけど…美空には、おねぇちゃんがいたの…」
「えっ!?」
―私、
おねぇちゃんがいたの
知らなかった…
「おねぇちゃんは、今どこにいるの?」
「あのね…美空を産む数年前に流産したの、だから産まれてこれなかったのよ…」
―そうなんだ…
「流産したときは、悲しくてあまりにもお腹の子が不憫でならなかった。そのあとすぐにあなたを身ごもったのよ。あなたを産んだときとても嬉しくて泣いたのを覚えているわ」
「そうなんだ…」
「だからあなたは、産まれてこれなかったおねぇちゃんの分も生きてほしいの」
―お母さん、
ツラかったと思う
悲しかったと思う
「お母さん、私を産んでくれてありがとう」
お母さんは、優しく微笑んだ。
―私も
病気と戦わなきゃ

