「わ、私ガンなの…」
「本当かよ…」
ある日、
美空に言われた。
嘘だ
美空が…そんな…
余命1年…
出会ったばかりなのに…
俺はただ、泣いている美空を慰めることしかできなかった。
そんな自分に腹が立つ。

そのあと、
美空を家まで送って俺も家に帰った。
「…ただいま」
自分の部屋に入った。
「…っくそ」
カバンをベッドに投げつけた。
バンッ
「どうしてなんだよ…」
なぁ
お前が死んだら俺は、
どうすればいいんだよ
もう
美空の笑った顔も、
怒った顔も、照れた顔も、全部見れなくなっちまうんだな…