我にかえって、恥ずかしくなった私は、走った。
その場から逃げたくて。
「ゆう、やっく…んのっばかぁ、うっ…く…」
涙で空がにじむ…
―もう
無理だ…
悠哉くんに嫌われちゃった
「…い、おい!!」
振り向いた瞬間、悠哉くんに抱き締められた。
「な、んで…?」
今までに聞いたことないくらいの優しい声で、話し始めた。
「なぁ、美空…俺の好きなのは、美空だよ…」
「え?」
―なに?
好きな人は、私?
「俺さ、初めて美空と話した日に一目惚れしたんだ…焦った顔とか、照れて赤くなるところとか、すっげぇ可愛いと思ったんだ。さっきも、まさか美空に告られるとは思ってなくて、びっくりした。」
「あ、あの…それは…」
「本当に嬉しくてさ。だからさ、俺の彼女になってくれませんか?」
「え…いいの?うっ嬉しいよぉ…っ、ふぇ…」
あまりにも嬉しくて、涙が溢れだした。
「もぉーそんなに泣くなよ。美空は、笑顔が一番似合うから。いつも笑ってろよな?」
悠哉くんは、優しく微笑んで、私の涙を自分の指で拭ってくれた。
「う、うん♪」
私は、ニコッと笑った。
すると…
「やばい。美空可愛すぎだわ…」
「ありがとう。悠哉くん。もう遅いから早く帰ろうよ!!」
「おぅ。」
夜道を2人手を繋いで帰った。

―ちゃんと
悠哉くんと麗奈ちゃんに病気のこと言わなきゃな…