「わっ」 「へっ?」 ドサッ 俺が妹に覆いかぶさるような形で倒れてしまった よくあるラノベ的展開のあれである 「わり、大丈夫か?」 我ながら無難なセリフのチョイスである 「……………………」 妹の顔が赤い 俺ら数秒見つめあった 顔が近い 呼吸がよく聞こえる なにも考えられなかった 「い、いつまでのってんの?」