その時、開いていた窓から初夏の風が入ってきて、ユイの頬周りの髪が揺れる。 そんな姿を見つめるリュウ。 「ユイ…俺、どうしたらいいー?」 そんな二人の姿を偶然見ていたのは、 ハルキだった。 「……ったく」 ハルキはボソッとそう言うと、 静かにその場から離れる。