マー君2(原作)

警官二人がこっちに近づいてくる。

手には手錠らしき物を−−。

一樹はどうすればいいか、わからなかった。

どうすればいいか。

このままじゃあ七恵が。

ふとブランコに座る七恵を見ると、唖然とした。

白い仮面をつけた七恵が脚をバタバタ振りながら、狂ったように叫び散らしていた。

「私は私は私は私は! えヘヘヘ、私はねぇーふふふ、アッハハハハハ!

一樹君が、私〜を、嫌われちゃったよ! ヒャッハハハハ、もう、駄目だ駄目だ駄目だ!」

「七恵なんで・・・・・・」

まさか七恵も感染してたなんて。

じゃあ、他にも−−。

一樹は目の前に立ち塞がる警官達を見た。

二人の顔には白い仮面がついていた。

「こいつらが探してたのは、七恵じゃあ、ない」

一樹は思い出した。

黒の仮面からのメールを。

逃げろ!

そう、一樹は気付いた。

手遅れだと。

奴らマー君信者に悟られたのだ。

真実を知ったと。

あの夢−−。

螺旋階段を降りていく夢。

あれと同じだ。

真実を知ったがために、俺は。

硬直していると、手錠を持った警官が近づいてくる。