マー君2(原作)

どういうことだ?

いつもの七恵なら美代のことですぐに説教してくるはずなのに。

話が見えない。

一樹は疑問に思い、ふと聞いてみた。

「何が言いたい?」

「何って・・・・・・」

七恵は言いづらそうに、声を低めて言う。

「ただ、美代のことどう思ってるのかなってさ。あんなこと言ったのは、美代が嫌いだから−−」

話の途中またメールが来た。

そういえばさっきのメール−−。

「ちょっとごめん」

握っていた携帯のカバーを開く。

薄暗い闇の中にぼうと明かりが点る。

メール見ると、荒々しい文が目に飛び込んできた。



早くそこから逃げろ!

君はそこにいてはいけない。

そこには−−。



文が途中で途切れていた。
一樹は鼓動が早くなるのを感じた。

それは−−。

携帯の画面から溢れる明かりが、七恵の姿を照らした。

そこには返り血を浴びた七恵の姿があった。

制服に血がこびりつき、顔にも血がかかっている。

ポタ、ポタッ。

顔から血が垂れ落ちている。

七恵は死んだ魚のような目をしてこっちを見ている。

そして、こう言った。

「一樹は美代より私のことが好き?」