「母さん?」
顔を上げると、目の前に女性が立っていた。
薄暗くよく見えないが、声でその人物がよく知る者だとわかった。
「七恵か」
美代のことを言いに来たのか?
七恵はゆっくり近づいてくると、何も言わず隣のブランコに座った。
そのまま黙っているので、仕方なく一樹から重い口を開いた。
「説教しにきたのか?」
「・・・・・・」
七恵は何も言わない。
何かあったのだろうか?
七恵は俯いたままブランコを揺らす。
一樹はしばらくその様子を見つめていた。
すると、七恵がようやく口を開いた。
ゆっくりと。
「一樹・・・・・・一樹はなんであんなこと美代に言ったの?」
やはりか。
一樹は顔を反らし、口ごもる。
「美代が嫌いなの?」
「・・・・・・」
「それとも何か、あったの?」
一樹はぴくりと体を震わせた。
ここで七恵に全て話すべきか?
だが、七恵が感染者の可能性もある。
けど、それを前提として考えれば、何も信じられない。
何も−−。
七恵は一人で話を進める。
さっきからパトカーのサイレンの音がうるさい。
「一樹は一人でなんでも抱えすぎだよ。私もいるんだよ。美代だけじゃあなく」
顔を上げると、目の前に女性が立っていた。
薄暗くよく見えないが、声でその人物がよく知る者だとわかった。
「七恵か」
美代のことを言いに来たのか?
七恵はゆっくり近づいてくると、何も言わず隣のブランコに座った。
そのまま黙っているので、仕方なく一樹から重い口を開いた。
「説教しにきたのか?」
「・・・・・・」
七恵は何も言わない。
何かあったのだろうか?
七恵は俯いたままブランコを揺らす。
一樹はしばらくその様子を見つめていた。
すると、七恵がようやく口を開いた。
ゆっくりと。
「一樹・・・・・・一樹はなんであんなこと美代に言ったの?」
やはりか。
一樹は顔を反らし、口ごもる。
「美代が嫌いなの?」
「・・・・・・」
「それとも何か、あったの?」
一樹はぴくりと体を震わせた。
ここで七恵に全て話すべきか?
だが、七恵が感染者の可能性もある。
けど、それを前提として考えれば、何も信じられない。
何も−−。
七恵は一人で話を進める。
さっきからパトカーのサイレンの音がうるさい。
「一樹は一人でなんでも抱えすぎだよ。私もいるんだよ。美代だけじゃあなく」


