マー君2(原作)

「俺は、俺はっ!」

顔の下で手を握り、額に押し付ける。

「いつも冷静で、頭がよくて、あいつらとは、違う人間だって−−思って、きたのに。

なのに、なのに!」

なんでこんなに胸が痛いのか?

なんでこんなに辛いのか?

なんでこんなに、怯えているのか?

こんな自分が醜い。

「くそ、くそ・・・・・・くそがああああ!」

一樹は耐え切れなくなり、叫び散らした。

その声は闇に吸い込まれ、夜風の一部となった。

しばらく静寂と闇が公園を支配した。

肌寒い風が、公園の草木を揺らす。

その心地よい雰囲気を壊すように、突然携帯が振動した。

相手はわかっている。

だからこそ、出たくなかった。

それでもしつこく鳴り続けるので、渋々携帯を取り出し、ディスプレイを確認した。

『新着メール一件』

奴からだ。

気が乗らないが、メールを確認することに。

もうどうでもよかった。

メールの内容は短い物だった。



早くここから逃げろ!

早く逃げろ!



「逃げろ? なんでこんな−−」

一樹が疑問に思っていると、前の方から足音が聞こえてきた。

まさか−−。