マー君2(原作)

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気付けば家の近くの公園まで戻ってきていた。

どうせ、逃げられない。

わかっていたから、戻ってきた。

ここに。

「俺は−−どうしたいんだ?」

日も沈んだ薄暗い公園で、一人ぽつりと呟いた。

数少ない遊具−−ブランコに腰を下ろしながら、足元を見下ろしていた。

ギィーコ、ギィーコ。

錆び付いた鉄製のブランコから、鈍い音が響く。

その音を聞きながら、一樹はブランコを軽く揺らす。

「信じていいのか? 俺なんかが、皆を」

遠くでサイレンの音が聞こえる。

どこかで事件でも起きたのか?

それとも−−。

「俺には関係ない、ことだな」

そう、俺はいつも自分のことしか考えていない。

自己中心的な考えしかできない。

だから、皆離れていく。

離れて−−。

昨日まで俺と一緒にいた「友達」という仲間が離れていく。

美代、誠−−。

それも俺が友達を信じないからだ。

いや、信じられないからだ。

屋上で恭介が手を差し延べてくれた時も、その手を拒んだ。

伸ばそうとすれば、掴めた手を。