<31>
「俺は−−」
どうしたいんだ?
一樹は家に帰りたくなく、家とは反対方向に向かって歩いていた。
気付けば見慣れない光景が広がっていた。
閉鎖的な住宅街を歩いていた。
かなり遠い所まで来たようだ。
周りを囲む高い塀はあいかかわらずだが、周りの風景は微妙に違う。
一樹が住む地区は都心とあり人も多く、家も立派だが、この辺りはそんな家が見当たらない。
いわゆる町外れという所か。
まあ、どこにいようと同じだが。
家にいるよりは気が落ち着く。
「これから、どうする、か」
このままどこか遠い安全な場所に逃げたいが。
黒の仮面の言うことが正しければ、この行動も無意味だ。
誰が感染−−マー君信者かわからない上、奴らの意識はネットに繋がっている。
「ネットワーク・・・・・・。まるで、俺は網にかかった獲物のようだな」
軽く鼻で笑うが、すぐに気が沈む。
俺は網にひかかっている。
どこにいたって同じだ。
逃げられない。
わかる。
まるで俺のすぐ後ろに目が張り付いているかのように。
逃げられない。
どこにも−−。
「俺は−−」
どうしたいんだ?
一樹は家に帰りたくなく、家とは反対方向に向かって歩いていた。
気付けば見慣れない光景が広がっていた。
閉鎖的な住宅街を歩いていた。
かなり遠い所まで来たようだ。
周りを囲む高い塀はあいかかわらずだが、周りの風景は微妙に違う。
一樹が住む地区は都心とあり人も多く、家も立派だが、この辺りはそんな家が見当たらない。
いわゆる町外れという所か。
まあ、どこにいようと同じだが。
家にいるよりは気が落ち着く。
「これから、どうする、か」
このままどこか遠い安全な場所に逃げたいが。
黒の仮面の言うことが正しければ、この行動も無意味だ。
誰が感染−−マー君信者かわからない上、奴らの意識はネットに繋がっている。
「ネットワーク・・・・・・。まるで、俺は網にかかった獲物のようだな」
軽く鼻で笑うが、すぐに気が沈む。
俺は網にひかかっている。
どこにいたって同じだ。
逃げられない。
わかる。
まるで俺のすぐ後ろに目が張り付いているかのように。
逃げられない。
どこにも−−。


