マー君2(原作)

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「俺は−−」

どうしたいんだ?

一樹は家に帰りたくなく、家とは反対方向に向かって歩いていた。

気付けば見慣れない光景が広がっていた。

閉鎖的な住宅街を歩いていた。

かなり遠い所まで来たようだ。

周りを囲む高い塀はあいかかわらずだが、周りの風景は微妙に違う。

一樹が住む地区は都心とあり人も多く、家も立派だが、この辺りはそんな家が見当たらない。

いわゆる町外れという所か。

まあ、どこにいようと同じだが。

家にいるよりは気が落ち着く。

「これから、どうする、か」

このままどこか遠い安全な場所に逃げたいが。

黒の仮面の言うことが正しければ、この行動も無意味だ。

誰が感染−−マー君信者かわからない上、奴らの意識はネットに繋がっている。

「ネットワーク・・・・・・。まるで、俺は網にかかった獲物のようだな」

軽く鼻で笑うが、すぐに気が沈む。

俺は網にひかかっている。

どこにいたって同じだ。

逃げられない。

わかる。

まるで俺のすぐ後ろに目が張り付いているかのように。

逃げられない。

どこにも−−。