「なら、出たら? 早く電話した方がいいわよ、一樹」
機械口調で述べる。
一樹は致し方なく、美代に電話をかけようとした。
すると、母親がとんでもないことを言ってきた。
そのままかけるのよ、と。
それはつまり−−。
さっき打ち込んだ番号にかけろと言うことだ。
番号を変えずにそのまま。
一樹は目の前の母親から目が離せなかった。
いつもの母さんとは違う。
別人だ。
もし警察に連絡したら、どうなる?
注意を受けるだけならいいが、黒の仮面の言う通り警察も既に感染していたら?
今になって黒の仮面の警告が、信じられるようになった。
だが−−。
「さあ、早くかけないと美代ちゃん、学校に着いちゃうわよ」
母親のその言葉に、一樹は唾を飲み込んだ。
それから、通話ボタンを押し、ゆっくりと耳に近づける。
その様子を母親がじっと見つめている。
コール音が何回か鳴り、誰かが出る。
その相手は−−。
美代だった。
さっき振り向く前に、とっさに美代の番号を呼び出していたのだ。
一樹は信じてみた。
友達を。
美代を。
一樹は用件を述べると、そそくさに電話を切った。
その一部始終を見ていた母親は、納得したようで、また笑顔を作った。
偽の笑顔を。
そして、母親から弁当受け取り、一樹はその場を後にした。
機械口調で述べる。
一樹は致し方なく、美代に電話をかけようとした。
すると、母親がとんでもないことを言ってきた。
そのままかけるのよ、と。
それはつまり−−。
さっき打ち込んだ番号にかけろと言うことだ。
番号を変えずにそのまま。
一樹は目の前の母親から目が離せなかった。
いつもの母さんとは違う。
別人だ。
もし警察に連絡したら、どうなる?
注意を受けるだけならいいが、黒の仮面の言う通り警察も既に感染していたら?
今になって黒の仮面の警告が、信じられるようになった。
だが−−。
「さあ、早くかけないと美代ちゃん、学校に着いちゃうわよ」
母親のその言葉に、一樹は唾を飲み込んだ。
それから、通話ボタンを押し、ゆっくりと耳に近づける。
その様子を母親がじっと見つめている。
コール音が何回か鳴り、誰かが出る。
その相手は−−。
美代だった。
さっき振り向く前に、とっさに美代の番号を呼び出していたのだ。
一樹は信じてみた。
友達を。
美代を。
一樹は用件を述べると、そそくさに電話を切った。
その一部始終を見ていた母親は、納得したようで、また笑顔を作った。
偽の笑顔を。
そして、母親から弁当受け取り、一樹はその場を後にした。


