マー君2(原作)

<25>

黒の仮面の指示は以下の通りだった。

一、まず助かりたいなら、恐怖から逃げるな。

二、人を信じろ。だが、周りの人は君には嘘つきに見える。

三、警察には連絡するな。奴らは信じられない。

四、この惨劇を止めたいなら、立ち向かえ。

五、僕の指示は絶対だ。無視すれば、君は−−。

最後の五の続きが気になったが、一樹は信じた。

黒の仮面を。

だから、俺は生きてる。

ここに。

一樹はノートに書かれたその五つの指示から目を離し、周りを見回した。

周りにはいつものメンバーが集まっていた。

美代、誠、七恵、恭介−−。

教室の俺の席の周りに。

休み時間だった。

一樹は前の席に座り、こっちを見ている美代を見た。

彼女は何故か笑っていた。

薄気味悪く。

「美代、どうした?」

一樹は美代が何故笑っているのかわからなかった。

「っう!」

突然左手の人差し指に鋭い痛みが走る。

見ると、血が出ていた。

赤い鮮血が。

指から出た血は白いノート上に広がり、文字を描いていく。

ダレモ、シンジルナ、と。

「な、なんだよ、これ?」

ふと顔を上げると、白い仮面が見えた。

美代の顔に!