マー君2(原作)

その音の直後。

ドアが閉まる音がした。

母親は部屋を出ていったのだ。

階段を下りる音がする。

一樹は大きく息をはいた。
同時に胸も動く。

助かった・・・・・・。

全身に冷や汗をかいている。

少し吐き気もした。

それでも、構わなかった。

今生きている。

逃げなければと思ったが、黒の仮面を信じ、今は逃げないことにした。

どちらにしろ、今逃げるにはリスクが高すぎる。

今は信じるんだ。

黒の仮面を。

行動を起こすのは後でいい。

後で・・・・・・。

一樹は安堵感と疲労により、そのまま深い眠りに落ちていった。

きっと目を覚ました時、いつもの日常があると。

これは悪夢なのだと。

そう信じて、重い瞼を下ろした。