マー君2(原作)

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「う、そだろ? こんなの」

一樹は知らず内に首を左右に振っていた。

認めたくなかった。

否定したかった。

しかし、その思いは瞬く間に消え失せた。

またメールが来たのだ。

相手はさっきの「奴」だ。

一樹はさっきの件もあり、メールを開くことに−−。

メールの内容は以下の物だ。



君の母親は感染した。マー君、Mウィルスに。

彼女はもはや君の知る母親じゃあない。

目の前の画面を見ろ。

君の父親を殺したのは−−。

君の母親だ!

彼女は感染者−−マー君信者となった。

もし、君がこのことを知れば、君も−−。

殺される。

だから、君はここにいなければならない。

奴は感染者だ。

人間じゃあない。

今の君じゃあ逃げ切れない!

だから、僕を信じてほしい。

僕を−−。



メールはそこで終わっていた。

一樹は何が起きているのかわからなかった。

いったい何が起きているのか。

俺は何を信じるべきなのか。

何もわからない。

わからない。

俺はどうするべきなのか。

だから−−。

一樹はメールを返信していた。

自分を知るネット上の何者かに。

それがマー君という確証もないのに。