マー君2(原作)

<22>

パソコン画面に怪しく映し出されていたそれは、白い仮面だった。

一樹はそれが何を意味するか一瞬で理解した。

感染者−−。

マー君信者だと。

そして、それはつまり。

パソコン画面に写る仮面はじっとこっちを覗いている。その仮面をつけている者−−母親がいた。

一樹は一気に流れ込んできた大量の情報を整理しようとするが、別な感情が邪魔をする。

恐怖という感情が。

一樹は堪えた。ぴくりと動かず、恐怖の波が薄れていくまで堪えた。

が。

突然それはやってきた。

ガツッ!

後ろから肩を捕まえた。いきなり現れた白い手は冷たく、しっかりと肩を掴んでいた。

一樹は再び襲いかかる恐怖の波に必死に堪えた。そして、間入れず明るい声で肩を掴んだ人物を振り返った。

「どうしたの、母さん?」

振り向いたその先には、いつものように弱々しい顔をした母親が立っていた。

白い仮面は消えていた。

パソコン画面も普通の画面に切り替わっていた。ネットの画面に。

母親は優しくにっこりと笑うと、口を開いた。