マー君2(原作)

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マー君。

彼はいったい何者なのか?

咲子はマー君は未知なるネットウィルスと言う。それはネットでも書いてある。

問題なのは、そのウィルスの正体だ。

一樹は自分の部屋のパソコンで深夜遅くまでネットで探し物をしていた。

「マー君、ウィルス、感染--」

明かりもつけず、暗い中パソコンから発せられる心細い明かりだけが、部屋を薄暗く照らしている。一樹のマウスのクリックする音が、パソコンの起動音に呼応する。

「あの女の警告--」

気をつけろ。マー君=ウィルスに感染したその感染者に。感染者は自分の感情をコントロールできない。

つまり自分らしくなる。自分がしたい欲求を抑えようとしない。例えば他人を殴りたいと思うと、何も考えずその行動を起こしてしまうように。

心の弱い人間に感染しやすい。

もし感染者を見つけたら、俺は--。

「考え過ぎか、いつもの癖だな」

一樹はネットを止め、電源を切ろうとした。すると、ふと画面に異変を感じた。その異変とは、メールだった。

いつの間にかメールが来てたのか、メールマークがついている。しかし、最近メールは携帯でしかしない。

パソコンでなんて。