正面に見えてきた十字路をどっちに向かうか考えた。
この通りは美代といつも別れる分岐点だ。
一樹は思考をフル稼動し、次にとるべき行動を考えた。
その結果出た答えがこれだ。
「とにかく美代、今どこにいるんだ? 今からそっちに行く」
すぐに返事はなかった。
迷っているのだろうか。
返事を急かそうともう一度口を開こうとした時、美代の涙ぐんだ湿った声が聞こえてきた。
「一樹は美代のこと、信じて、くれる?」
「俺は−−」
ずっと避けてきた。
そんな目に見えない繋がりなんて。
だけど、今わかった。
一人じゃあ乗り越えられないこともあると。
「俺は−−」
馬鹿だった。
こんなに状況が悪くなるまで、気付かないふりをして。
すぐ近くに仲間がいたのに。
俺がしっかりしていれば、皆のことをもっと知ろうとしていれば。
皆を信じていれば、こんなことにはならなかったかもしれない。
七恵も救えたかもしれない。
なのに−−俺は。
俺はっ!
一樹は声に力を込めて告げた。
「美代を−−皆を信じるっ!
もう大切な物を失いたくないんだ! だから−−」
俺は−−。
覚悟を決めた。
この通りは美代といつも別れる分岐点だ。
一樹は思考をフル稼動し、次にとるべき行動を考えた。
その結果出た答えがこれだ。
「とにかく美代、今どこにいるんだ? 今からそっちに行く」
すぐに返事はなかった。
迷っているのだろうか。
返事を急かそうともう一度口を開こうとした時、美代の涙ぐんだ湿った声が聞こえてきた。
「一樹は美代のこと、信じて、くれる?」
「俺は−−」
ずっと避けてきた。
そんな目に見えない繋がりなんて。
だけど、今わかった。
一人じゃあ乗り越えられないこともあると。
「俺は−−」
馬鹿だった。
こんなに状況が悪くなるまで、気付かないふりをして。
すぐ近くに仲間がいたのに。
俺がしっかりしていれば、皆のことをもっと知ろうとしていれば。
皆を信じていれば、こんなことにはならなかったかもしれない。
七恵も救えたかもしれない。
なのに−−俺は。
俺はっ!
一樹は声に力を込めて告げた。
「美代を−−皆を信じるっ!
もう大切な物を失いたくないんだ! だから−−」
俺は−−。
覚悟を決めた。


