その僅かなロスタイムが、一樹に味方した。
一樹は狭い道をこっちに向かって突進してくるパトカーをものとせず、足に力を込めた。
そして次の瞬間、パトカーのボンネットの上に飛び、加速される前に体をいかしてパトカーを飛び越えた。
「いっつっ、ああ!」
さすがに着地はうまくいかず、全身から転がり落ちた。
体中を激しい痛みが襲う。
「くっそぉ・・・・・・なんで俺がこんな」
強く打った肩の痛みを堪えながら、素早く立ち上がる。
「まだ、まだっ! 終わるかよ」
ふらふらしつつも走り出す。
その間に携帯を耳にかざす。
まだ通話は繋がっているようだ。
徐々にスピードを上げながら、パトカーとの距離を離す。
「み、よ! 美代聞こえるか?」
「一樹どうしたの? 何か凄い音が聞こえたけど」
「なんでもない! それより、何があったんだ? 美代どこか怪我したのか?」
興奮しているせいか、つい声が荒れる。
それに息も荒くなってきた。
何とかしないと。
そう思っているのに、何も考えられない。
ただ逃げることしか−−。
一樹は狭い道をこっちに向かって突進してくるパトカーをものとせず、足に力を込めた。
そして次の瞬間、パトカーのボンネットの上に飛び、加速される前に体をいかしてパトカーを飛び越えた。
「いっつっ、ああ!」
さすがに着地はうまくいかず、全身から転がり落ちた。
体中を激しい痛みが襲う。
「くっそぉ・・・・・・なんで俺がこんな」
強く打った肩の痛みを堪えながら、素早く立ち上がる。
「まだ、まだっ! 終わるかよ」
ふらふらしつつも走り出す。
その間に携帯を耳にかざす。
まだ通話は繋がっているようだ。
徐々にスピードを上げながら、パトカーとの距離を離す。
「み、よ! 美代聞こえるか?」
「一樹どうしたの? 何か凄い音が聞こえたけど」
「なんでもない! それより、何があったんだ? 美代どこか怪我したのか?」
興奮しているせいか、つい声が荒れる。
それに息も荒くなってきた。
何とかしないと。
そう思っているのに、何も考えられない。
ただ逃げることしか−−。


